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2010年3月31日 (水)

【32】高校生活を振り返って

26期生 近藤 悠樹さん

私が早稲田本庄を選んだ理由「近い・朝が遅い・グラウンドがきれい・大学受験がない」。
私が早稲田本庄を選んでよかった理由「友人がそれぞれ個性を持ち、面白く影響を受けることができた・先輩、後輩の繋がりが厚く、さまざまな人と知りあえた・先生方を尊敬でき、憧れられるような先生に教われた」。
これが私の早稲田本庄での3年間の成長であり、収穫です。

3年前の自分は、全ての事項を自分自身で解決することが正しいと考え、全てを自分の力だけを頼りに人生を送っていました。選んだ理由を考えてみても、自分にとっての利益があるもので、自分以外の力や他の人間というものは考慮する要因にさえなっていませんでした。
しかし、今振り返って考えてみたときに「友人・先輩・先生」といった要素をメリットとして考えることができる自分がいることに自分自身が驚いています。本庄と言うはっきりいって何もない土地で過ごした高校生の3年間で痛感したことは、人間の社会で最も大切なことはモノや施設、遊び場やシステムではなく、人間そのものであるという至極当然の事実です。しかし、この当然の事実に気がついていない自分が3年前にはありました。インターネットやゲームセンター、図書館やレストラン、テーマパークやグラウンド、こういった施設やシステムがあれば生活は快適で有意義なものであると考えている自分がいました。

早稲田本庄や本庄の土地は施設としては不足しており、東京のようなモノの充実はありません。しかしだからこそ、人間同士のつながりが本庄にはありました。何もない場所での友人との雑談がどんなに楽しいことか、自分の知らない世界を語ってくれる先生や先輩がどんなに貴重で、自分にとってのプラスであるのか、人とのつながりがどれだけ自分の世界を広げ、自分自身と言う人間を社会や他人に役立つ大きな人間にしてくれるのかを学びました。

これから大学生になり、さらに多くの人と知り合うことによって自分の世界はさらに広がり、充実したものになると思います。高校生で人間の大切さを知れたことは一生の財産どころではなく、人生そのものの変革であったと感じています。学校とは、校舎やグラウンド、システムを指すのではなく、そこに関わる生徒や先生、職員といった人間を指すのだということを早稲田本庄に教わりました。幸せで有意義な高校生活でした。ありがとうございました。

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