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2010年6月30日 (水)

【37】マイコン

3期生 長谷川 均さん

 どうでもいい話ですが、グーグルで「長谷川均」って検索すると、国士舘大学の偉い先生と、早大本庄同窓会のホームページがヒットします。国士舘大学の方は、私ではないですが、早大本庄の方は私です。おそるべし、早大本庄同窓会。本当は、研究業績とかでヒットするとうれしいんですがね。

 さて、マイコンの話題。マイコンは「マイクロコンピュータ」ではなくて、「マイ、コンピュータ」の略です。たぶん。今でいう、パソコンのことですね。

 私が本庄にいた頃ですから、20年以上前ですが、パソコンのことをマイコンって言ってました。ビデオデッキすら御家庭に一台持っている人が、クラスに1~2人の時代ですので、マイコンを持ってる人は、チョーお金持ちか、よっぽどのヲタクです。すみません、ヲタクという言葉は当時ありませんでしたので、マニアですか。(このあと、古いネタが随所にちりばめてありますが、わからない人は読み飛ばしてください)

 マイコンはホームスティに持込み禁止。年齢的にいけないものならわかりますが、「コンピュータ持込み禁止とは、いったいなぜだっ?」、「ふっ、坊やだからさっbyシャーアズナブル」。ちなみにワープロ専用機というのがあって、これは、持込み可。なんで、でちゅかね~?

 ホームスティ塚越で隣の隣の隣の部屋の方は、マイコンを押し入れの中に隠していました。機種は、FM-77AV!!。当時、富士通の誇るスーパーマシン、CPUにMC6809、メインメモリ192KB、4096色同時発色、FM3音源PSG3音、3.5インチFD2台搭載、どうだ、すごいだろう、まいったか。「AV」はオーディオビジュアルの略ですよ、ア●ルトビデオではありません、念のため。

FM-77AV(ウィキペディア) >>

 夜な夜な押し入れの前に数人集まって、ハイドライドをやってましたね。あれ、ザナドゥーだったか。いずれにせよ、あ~、なつかし。

 ホームスティはさておき、学校の方に目を向けてみましょう。今みたいに、一人一台PCや携帯電話の時代ではありません。本庄高等学院全体でもマイコンがあるのは、先生のいらっしゃる部屋(何というのでしたっけ、研究室?準備室?教務室?)に1台ずつと、コンピュータルームに10台位でした。確か英語のLLルームの隣だったとおもいますが、コンピュータルームがありました、今でもあるのかも。コンピュータルームには、当時でも型落ちのしょぼいNECのPC8801が数台と、最新鋭のPC8801-mk2SRが2台位ありました。このmk2SRは、先ほどの77AVに対抗してNECが出したマシンです。

PC-8801mk2SR(PC-8800シリーズ PC-9800シリーズ 博物館) >>

 シャープからもスーパーMZというのが出ていて、8ビットマイコン御三家と呼ばれてました。

シャープのスーパーMZ(P.KATSU) >>

 mk2SRは、やっぱりすごかったですね。これまで、わけのわからない、文字しか映し出されなかったコンピュータが、音響映像の世界にふみこんできたって感じで。FM音源というのは周波変調により音を作るもので、YAMAHAの名機DX-7というシンセサイザー(今はキーボードっていうのかな)の音源用ICと同じ物が、マイコンに乗っちゃってるのですから、たいしたたまげたものでした。ディスプレイだってそれまで、グリーンディスプレイといって、映画「マトリックス」のキアヌリーブスの後ろで文字がだらだら流れているあんな感じのものだったのが、グラフィックディスプレイでアニメのような映像が見えるようになったのですから、驚きです。しかも、それまでテープでプログラムをセーブしていたのが、フロッピーディスクになって.....いかん、つい、昔話に力がはいってしまった。話題を元に戻そう。

 興味深いのが、その先生方の部屋にあるコンピュータ。物理と生物のところは、PC9801VMという、最新型の16ビットマシンで、メチャクチャ計算が速かった記憶があります。リターンキー押す前に計算終わってるかと思った、んな訳ないって(一人突っ込み)。普段使っていたのが、8ビットの型落ちですからね、速く感じるわけです。ニーズから言っても、立ち位置からいっても、物理の部屋にこれは妥当な線ですね。

 問題は、化学の部屋。学生用に、ちょっと古めのFM-NEW7、古いのにNEWとはこれいかに。「狒々はわが子を千尋の谷に落として」鍛えると言いますが、学生には古いのをあてがっていたわけですねって、「狒々」でなく「獅子」じゃbyうる☆やつら32巻。個人的には、この機械を一番しゃぶりつくしました。今では考えられませんが、その頃のコンピュータですから、レイトレーシングで1つの球のCGを描くのに、一晩かかります。しかも、描画できたと思って、あわてて、「break」ボタンを押してしまうと、画面が消去されてしまう。一晩の苦労が水の泡。のらくろは、田川水泡。富士通のマシンはグラフィックメモリとキャラクターメモリが同一空間なので、不用意にキーボードをたたくと、グラフィックが消えてしまう。そこで、坩堝をひっくり返して「break」ボタンにかぶせてありました。坩堝って、中に薬品入れて石綿付金網の上で炙って、いろいろ溶かすあれです。さすが、化学の部屋。そーいえば、石綿の上で、お餅焼いて食ってたなぁ。

 この部屋の先生は、もうちょっといいのを使っていました。FM-16β。富士通の16ビット機ですが、NECに押されて、ぱっとしませんでした。先生曰く、「Word-starが使えるから、スペルチェックできるんだぜ、エッヘン」とのことです。当時先生は、博士課程を2年オーバーしていて、博士論文を書いていましたので、スペルチェックのできるマシンは重要なアイテムだったわけです。その先生は、現在も御在職で、みなさんの御存じの方です。(ヒント:スーパーひたち号の出発駅、ヒントなくてもわかるってか)

 この前、家の物置をひっくり返していたら、マッキントッシュのPB145Bというノートパソコン(15年位前の機械ですか)がでてきて、電源入れたら、立ち上がりました。さすが、マック、クールですね。でもPB145Bはジョブスの作品ではないようですけど。

 2030年7月21日早大本庄同窓会HPにて「昔は、i-phoneとかi-padとか、みんな並んで買ったよね、なつかしいね」、とか今の学院生が、おじさん、おばさんになってリレーエッセイ書いてたりして。

 昔話と、古いコンピュータの話は、若い人々からはウンザリされますが、こうゆうのを書くようになってしまったのは、まさに、年をとったせいですね。年寄りのたわごととして軽く流していただければ幸いです。

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■コメント

元気?
F組の長谷川でしょ?
子供たちが学校に入る年になって本庄が話題に上がったのでホームページを見てました。そしたら同窓会リレーがあり貴兄の投稿を読ませてもらいました。ニキとかとは今でも日本に帰る時にはゴルフをやったりマージャンしたりしています。投稿中にわれらの「始発駅名」先生がまだ教えていると書いてあったけど、まだ本庄で教えてるの?懐かしいね。私はずっとアメリカで帰る予定が今のところないんだけど、みんなに会いたいです。

投稿: 山本広太郎 | 2012年1月 2日 (月) 03時24分

コメントありがとうございます。
始発駅名の先生、元気です。文化祭でお会いしました。
ニキ君とか元気ですか。飛行機にパスポート忘れていないですか(笑)
取り急ぎ、コメントのお返事まで。

投稿: 長谷川均 | 2012年1月 4日 (水) 08時17分

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