2012年3月14日 (水)
【70】「年度」という文化
23期生 山口 翼さん
日本には「年度」という言葉がある。年度によって、色々な物事が区切られる。例えば、企業の決算であったり、学生の私からすれば1つの学年が終わったりする。もうじき、成績発表かとも思う。また、区切りをつけるために、卒修論に励んだりもする。つまり、日本は年末より年度末の方が忙しかったりする。
そして、年度末になると思い出されるのが本庄時代の進級判定会議である。高校入学して初めての年度末、周りは1学年を終えようとしていた。しかし、私は終えることなく再び同じ学年になってしまった。所謂、「留年」という結果である。この事以来、当時は年度末の進級判定会議は私にとってビックイベントになった。
こんな「年度」の時期が変わろうとしている。それは、東京大学が行おうとしている「秋入学」である。学生にとっての年度が秋に始まるということである。今日では、春の桜が咲くプラスの風情を楽しみ、そこからパワーを貰い始業している。しかし、秋に入学となると落ち葉というマイナスの風情で始業することになる。グローバル化に合わせるために考えられているが、日本人が風情を楽しむアイデンティティは無くしてしまうのではないかとも思う。むしろ、他国が日本に合わせるようなグローバル化を考えてもよいのではないだろうか。
最後に私は、東京大学に対して反対する大学も出てきてもよいのではないだろうかと思う。特に、早稲田大学はその中心であってほしいと私は強く思う。
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