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2012年8月 1日 (水)

【77】アジアと本庄高等学院のエネルギー

1期生 栗原 克文さん

 はじめまして、1期生の栗原と申します。初めてリレーエッセイに投稿します。

 最近いくつかのアジアの国々を訪問する機会がありました。アジアの国といって一くくりにすることはもちろんできませんが、いずれの国でも成長真っ只中にあるという印象を強く持ちました。成長は自動車数の急増にも表れ、多くの国の首都では渋滞はひどく、ある国で私が「ひどい渋滞ですね。」と現地にいる同乗者に話したら、「これは渋滞といいません。」と言われてしまいました。

 中国の北京へも訪れました。本庄高等学院での修学旅行時に比べて、比較できないくらい違う街になっていました。天安門広場の風景を除き、まったく見覚えのない街になっていました。

 余談ですが、北京の屋台でタツノオトシゴやヒトデなどいろいろな種類の串焼きを売っていたのですが、右手に生きたまま動いているサソリの串焼きを、左手にライター持って、焼きながら食べている人がいました(後から養殖サソリで毒はないと知りましたが、知っていたとしても食べる勇気はありませんでした。)。こんなところにもちょっとしたエネルギーを感じました。

 成長しているといっても、貧困、格差、治安、衛生、環境等々、各国における課題は山積みです。けれども、多くの問題を抱えながらも、ブルドーザーのような大きなエネルギーで発展している感がします。ビルの新築工事をあちこちで見かけますが、その足場は竹、サンダルで作業・・・。印象的だったのは、ある仕事でミスした人自身が「問題ない問題ない」と明るく言っていたことです。確かに結果的にそのミスが大きな問題にならなかったからよかったものの、まったく反省もなく問題ないとは・・・お国柄です。失敗をとくどくど考えるより、前向きにどんどん進んでいったほうが幸せなのかもしれません。日本もこれから、大きなエネルギーをもつアジアの国と一緒に前向きに進んでいくべきでしょう。

 アジアの国々の人と話していて逆に実感するのは、日本人があまり意識していない日本の魅力です。親切、礼儀正しさ、安全、ファッション、交通、多様でおいしい食事、電気製品、化粧品、アニメ等々、挙げればきりがありません。日本で電車の中に財布の入ったバッグを置き忘れた外国人が、バッグが見つかって財布の中の現金とともに戻ってきて大変感動していました。日本で流行っているファッションはアジアの国々でも注目の的だそうです。日本は現在悲観的になりすぎているのではないでしょうか。多少の問題に悩んでいるよりも、自信をもって前に進むことが重要と感じます。

 アジアの国々で沸々と沸いてくるエネルギーは、本庄高等学院と共通している気がします。私は1期生で、学院創設直後に仲間と試行錯誤しながら自由な学院生活を過ごしました。やりたいことについて、自分で考え、仲間と相談し、正しいと思ったこと(単に思いついたことだったかも?)を実践していく、問題が出るかもしれないけれども、とりあえず進んでみる、そんな姿勢でのびのびと過ごしていました。おそらく先生方は、そうした放漫な生徒達をみつつ、言いたいことはたくさんあるにもかかわらず、暖かく片目をつぶって見守ってくださっていたものと思います。

 本庄高等学院のエネルギーを最近改めて感じているのがビジネス交流同好会です。昨年から始まり、現在3~4ヶ月に一度開催されています。同好会の場、同好会後の懇親会での意見交換は大変活気があります。自由なエネルギーが、いい意味での本庄高等学院の伝統になっているのかと思います。会員の皆さんは期も様々、活躍の分野も様々ですが、それぞれの分野で本庄で培ったエネルギーを発揮しています。私自身のエネルギーを充電するよい機会ともなっています。関心のある方は是非ビジネス交流同好会へご参加を。

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■コメント

13期犬飼です。栗原さんの「税の話」、非常に面白く拝聴いたしました。ぜひ、次回この「アジア話」の続きをお聞きしたいです。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: inukai | 2012年8月 1日 (水) 18時24分

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